18歳成人を考えるイベント「18サミット」が3月21日、「ハッシュタグ岡山」(岡山市北区北長瀬表町2)で行われる。主催は「おかやまJKnote(ジェイケイノート)」。
今年4月に民法改正され成年年齢が18歳に引き下げられることから、高校生が主催する18歳成人について認知を広げるイベント。2020年に始まり今回が3回目。高校生が、法教育・消費者教育・主権者教育をテーマに、成人になると得られる権利や義務を学べるトークショーなどを行う。
おかやまJKnote代表の黒田琉介さんが企画する「法教育」のステージでは、岡山大学法学部卒業者を交えて裁判員制度について学ぶ。おとぎ話「桃太郎」を題材に、桃太郎と鬼による模擬裁判を行う予定。「18歳の高校生が裁判員に選ばれる可能性がある。裁判とはどういうものなのか。裁判員は何をする人なのかなど、楽しくかつ真剣に学べる時間としたい」と話す。
「主権者教育」のステージでは、模擬選挙を行い主権者とは何かなどを考える。この様子は、音声配信サービス「Podcast(ポッドキャスト)」を使ったラジオの公開収録として後日配信する。昨年夏から月2回配信をしており、「ベーシックインカムの導入」や「高校生の化粧」など社会問題から身近な話題について、高校生の本音を伝えてきた。
「消費者教育」のステージでは、おかやまJKnoteを主催する「SGSG」(北区奉還町3)理事長の野村泰介さんと「お金の学校くまもと」(熊本県熊本市)代表理事の徳村美佳さんが、税金や社会保険などから18歳成人で親の同意が要らなくなる契約やクレジットカードの作成などを題材にしたトークショーを行う。
このほか、かぴゆずさん、いつきさん、LAOD、山陽学園高校など高校生によるライブステージ、全国の高校生団体のパンフレットなどを展示するブースも準備する。
黒田さんは「高校で裁判員制度について学んだことをきっかけに、成人になると何が変わるのか、何が問題とされているのかを高校生だけでなく大人にも伝えたいと感じるようになった。18歳成人についての多くのことは、学校では教えてくれない。高校生には、自分で学ぶ機会にしてほしい」と話す。
野村さんは「当初、法律が施行されるまでの3年間、高校生たちが18歳で成人になることを考えるイベントとして開催してきた。年々、意識が変わっていく様子が見える。良いイベントにしようと自主的に考え行動することが大人になることの大切な要素だと感じ見守っている」と話す。
開催時間は11時~16時30分。入場無料。