ごみ拾いボランティア「グリーンバード岡山チーム」が4月23日、「結成10周年ごみ拾い・リベンジ」を行った。
ごみ拾いボランティア「グリーンバード岡山チーム」リーダーが説明をする様子
グリーンバードは2003(平成15)年、東京・表参道で「ごみのポイ捨て、カッコ悪い」を合言葉にスタートしたNPO法人。イラストレーター寄藤文平さんのデザインしたロゴマークの入った緑のビブスを着て、街の清掃活動をする。ごみ拾いで街をきれいにするだけでなく、ポイ捨てをさせない文化の醸成、ボランティアの楽しさやイメージの向上を担う。現在は日本国内だけでなく、パリ、ボストン、バンコクなど海外にもチームがある。
岡山チームは2013(平成25)年3月に結成。岡山駅前、倉敷美観地区、宇野港など月3~4回のペースでごみ拾い活動をしてきた。これまで、高梁エリア、水島エリア、平成30年7月豪雨で被災した真備町エリアなど400回以上のごみ拾いを主催。延べ参加人数は1万人を超える。コロナ禍で一時活動中止期間があったが、活動開始時刻を10時から8時に変更し、街にまだ人が少ない時間帯に活動した。
3月26日に10周年記念ごみ拾いを企画したが雨で中止となり、記念パーティーのみ開催。同日はリベンジとなる活動となった。参加者は2歳から70代までの42人。12人が初めて参加した。
学生リーダーで岡山理科大学4年の樫本梨世さんは「コロナ禍、人と出会う、つながる機会を多くの人が失った。対面授業のなくなった大学生も多く参加してもらえた。今後は大学内でもごみ拾い活動を行い、たくさんの輪を作ってみたい」と話す。
岡山チームリーダーの菊竹有希さんは「リーダーになり、幅広い年齢、世代、国籍、価値観の違う人と出会うことができた。私も環境活動に興味を持ち、転職もした。ごみ拾いから一歩進んで、環境について考えるワークショップなども組み入れていきたい」と話す。
岡山リーダーの後藤寛人さんは「誰でもできるごみ拾い。緩く楽しく活動することで、ボランティア全体の敷居を下げ、社会に関わるきっかけとしてほしい。合理性や経済的価値では計れない人とのつながりや優しさ、温かさが岡山チームにはある。何かしたい、でも何をしていいか分からない人がほとんど。ごみ問題の急激な解決にならないかもしれないが、参加者一人一人の心に刻まれた何かが、社会問題や環境問題の解決につながっていくと信じている」と振り返る。
5月の活動は、1日=宇野ごみ拾い(6時30分~)、13日=倉敷ごみ拾い(10時~)、28日=岡山駅前(10時~)を予定するほか、20日には倉敷市児島の離島・六口島でのビーチクリーン活動も予定している。