小児がん支援「レモネードスタンド」が5月21日、表町商店街・天満屋岡山本店入り口に限定出店する。主催は岡山中央ロータリークラブと岡山岡南ロータリークラブ。
岡山中央ロータリークラブに所属する岡山大学名誉教授で小児がんの研究などを行う小田慈(めぐみ)さんの呼びかけで2018(平成30)年にレモネードスタンドを始めた。コロナ禍で中止していたが、今回再開し3回目の開催となる。
厚生労働省の2013年人口動態統計によると、小児がんにかかるのは年間約2500人。白血病や脳腫瘍、悪性リンパ腫など、小児がんは日本の1歳~14歳の死亡原因の1位。
レモネードスタンド活動は、アメリカの当時4歳だった小児がん患者が、病院へ研究開発費を寄付したいと思い、自宅の庭でレモネードスタンドを始めたのが発祥。2016(平成28)年、日本にレモネードスタンド普及協会が設立された。レモネードスタンド活動に必要なレモン果汁を無償提供している。
当日は、同団体の会員と、岡山大学付属幼稚園・小学校・中学校、津島小学校、芳泉小学校の児童・生徒ら約50人が黄色いエプロンを着けて、寄付を呼びかける。現地で作る作業は行わず、カート缶に入ったレモネードを寄付者に提供。集まった寄付金は、小児がん医療支援に使われる。
岡山中央ロータリークラブ・幹事の勝本光平さんは「小児がんについて、レモネードスタンドについてまだあまり知られていない。小児がんは、風邪などの症状と似ていることが多く、発見が遅れることがあると聞いた。子どものいる親としても心配になり、また一人でも多くの患者を救える世の中にしたい」と話す。
「『人生があなたにレモンを与えるなら、レモネードを作ればいい』という英語のことわざがある。酸っぱいレモンのように試練がやってきても、レモネードのように甘くておいしい飲み物に変える前向きな心が大切だと教えてくれる。呼びかけに参加してくれる子どもには、社会に貢献する気持ちやボランティア精神を育むだけでなく、ポジティブな気持ちも伝えていきたい」とも。
開催時間は、11時~12時、13時~14時。