岡山市浜野にあるカフェZ(岡山市南区浜野2、TEL 086-263-8988)で8月3日から、妖怪をテーマにしたグループ展「妖怪茶房」が開かれている。
2年に一度開いている同展は今回で3回目。写真家、ガラス作家、張り子作家、画家、書家、デザイナー、染織家など10人の作家が、同展に合わせて「妖怪」をモチーフにした作品を制作している。同店入り口には、マガジン風の各作家のプロフィル冊子を設置。てんぐ、カッパ、海坊主などのよく知られている妖怪から少しマニアックな妖怪まで昔から伝わる妖怪たちだけをモチーフにしている。
加賀雅俊さんの身に着ければ誰でも妖怪になれるシリーズ作品、妖怪だけでなく妖怪が書いた習字も作品としてしまう中村文美さんの作品、北野静樹さんの仕事に就いた妖怪を描いた染め物Tシャツなどを展示販売している。
「第2回でアイデアを全部出したつもりでいた。ガラス作家の白神典大さんとデザイナーの鳥越眞生也(まきや)さんが、『2年後にカフェZで』と描かれたお礼状を作ってしまったことから、第3回を企画することになった。約1年間、案を練り、勉強するために京都をメンバーで訪れた」と主催者の北野さんが話す。
「世の中のよく分からないものを妖怪が担ってくれている。江戸時代以降の妖怪だけでもたくさんいることに気付かされる。昔は近くにいた妖怪たちにあらためて触れ、楽しんでほしい」とも。
6日は、誰を描いても妖怪になってしまう柳生忠平(やぎゅうちゅうべい)さんの「妖怪似顔絵」(3,000円)、12日14時~は、カッパやキツネの面を作るワークショップ石川真奈美さんの「張り子のお面づくり」(小=1,500円、大=2,000円 以上1ドリンク付き)を行う。
同店では、特別メニューとして、血の池地獄ジュース(640円)、妖怪あんみつ(700円)も用意している。
開催時間は11時~19時。月曜・火曜定休。今月14日まで。