中国デザイン専門学校(岡山市北区船頭町)高等課程3年生の濵田大道さんが11月11日、第29回全日本高校デザイン・イラスト展で内閣総理大臣賞を受賞した。
デザイン、イラスト、パラパラ漫画の3部門で審査が行われた同展。内閣総理大臣賞は3部門計1425作品の中から一人に贈られる。
出展作品は「発芽と豊穣の精霊」。濵田さんは「昨年は優秀賞、一昨年は実行委員長賞だったので、今年は絶対に内閣総理大臣賞を獲得したいと思い、夏休みの2カ月間、一生懸命頑張って描いた」と話す。
濵田さんは小学生の頃からオリジナルの漫画を描き始め、近所の電気店でコピーをしてもらい製本して配っていたという。中学校3年生から本格的に絵を描き始め、アフリカの動物や自然を描くティンガ・ティンガさんや、色彩鮮やかな絵で知られるジミー大西さんを尊敬しているという。
濵田さんは「夏休み前に花田洋通先生に相談に行き、画面に大きくインパクトのある青いゴリラで勝負することにした。ゴリラは存在感があり、たくましい地球のイメージ。地球は人によって日々、傷つけられている。地球を見えないところで支えてくれているココペリが踊り、恵みの象徴としてコイを描いた」と話す。
「先生やココペリを教えてくれた母親、多くの人に感謝している。満足せず卒業制作も頑張って描きたい。将来はイラストレーターや漫画家など絵を描ける職業につけるようもっと力をつけていく」とも。