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総社の洋菓子店「パティスリー シエルブルー」、岡山の中心部に出店

店主・パティシエの伊藤嘉浩(よしひろ)さんとスタッフ

店主・パティシエの伊藤嘉浩(よしひろ)さんとスタッフ

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 岡山市下石井公園の隣に7月25日、総社市内に本店がある洋菓子店 「patisserie Ciel bleu(パティスリー シエルブルー」(岡山市北区幸町5、TEL086-234-0330)がオープンした。

店名でもある「シエルブルー」(315円)

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 「シエルブルー」はフランス語で青空を意味する。生菓子、焼き菓子、マカロンなどのフランス菓子を扱う。店主・パティシエの伊藤嘉浩(よしひろ)さんは「以前から大きな公園の側に、歩く人が気になって立ち寄るような店を持ちたいと思っていた。出すからには郊外ではなく市街地中心部へ。イメージ通りの場所が見つかり満足している」と笑顔で話す。「いざ出店してみると、総社店の知名度が高いことがわかった。『今まで遠いので行けなかった』という声も多く、そうした方たちの期待に応えたい」と話す。

 店舗面積は20坪。外観は「本当にケーキが好きな人に来てほしいので隠れ家的な店構えにした」という。店内は、白から赤に変わるグラデーションカラーの壁と、床は奥に向かうにつれ高くなるスロープ状が特徴で、「坂を上りながらワクワク感が高まる」演出を施した。オープンにこの時期を選んだのは、洋菓子店の繁忙期となるクリスマスから母の日の終わる5月ころまでを避け、夏の比較的暇な時期に「付近の客層や雰囲気をゆっくり感じながら始めたかったから」。

 「さまざまな味のハーモニーを追及した結果、他店に比べて多層構造になってしまう」というケーキの中で伊藤さんの一番の「おすすめ」は、その全く逆の発想で作った「シエルブルー」(315円)。滑らかな口当たりが特徴のベイクドチーズケーキで、「シンプルだからこそごまかしが利かず」、生クリームも厳選したものを使っているという。「ラムレザン」(同)は、刻んだラムレーズンを混ぜたカスタードクリームをバナナとともにシュー皮のつぼに詰め、注文を受けてから表面に砂糖をかけてバーナーで焦がす。

 焼き菓子は、サブレ「サンノン」(80円)、卵黄をたっぷり使ったマドレーヌ「シェル」(170円)、アールグレイやハニーレモン、オレンジキャラメルなどの「焼きドーナツ」(210円)など。単品でも販売するほか、詰め合わせにも応じる。「食べ物なのであまりビビットな色にはしていない」という「マカロン」(各150円)は総社店でも人気の商品。ピスタチオ、シトロン、アプリコット、ほうじ番茶などの定番15種類に季節のものが加わる。

 総社店では、美作市の「下山さんちのほうじ番茶」とのコラボ商品を多数開発・販売しており、同店でも販売。8月中旬から販売予定のジェラートにもオリジナルレシピを現在試作中だ。今後は総社市が日本で3カ所しかない「赤米」の産地であることから、赤米を使った商品開発や、若手農家・異業種とのコラボも行っていきたいという。

 カフェスペースが無いため、近所のカフェ「Qird Kalp(キルド カルブ)」の協力で、お茶を注文すれば同店で買ったケーキを持ち込めるサービスも行っている。

 営業時間は11時~19時(今後変更の可能性あり)。月曜定休。

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