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「岡山市民会館」予定地前にアジア大衆食堂 レトロな街を読み替える

「アジア市民会館」のネオンサインの前でAポーズをする守屋直記さん

「アジア市民会館」のネオンサインの前でAポーズをする守屋直記さん

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 「都合のいい」アジア大衆食堂「アジア市民会館」(岡山市北区表町3)が3月16日、オープンした。

「アジア市民会館」のネオン管サイン

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 「餃子(ギョーザ)世界」(岡山市北区表町2)の店主・守屋直記さんが2店舗目として開いた。場所は新岡山市民会館「岡山芸術創造劇場(仮)」完成予定地の向かい、千日前商店街の角地。日本を含めたアジア数カ国の料理とお酒を提供する。守屋さんは「各国料理店はあるが、いいとこ取りしているお店はない。かつ歴史のある大衆居酒屋のようなほぼセルフサービスの気楽な場所を作った」と話す。

 スピードメニューのネムチュア、ベトナム風なます、ナンプラー味玉、ジーマーミー豆腐(以上300円)やパッタイ、レア・タンドリーチキン、エスニック唐揚げ(以上700円)、ルーロー飯、ガパオライス、ナシゴレン(以上800円)などを提供。ドリンクは、生ビール(400円)のほか、海外ビール・シンハー(タイ)、333(バーバーバー、ベトナム)、タイガー(シンガポール)、青島(チンタオ、中国)など10種(各600円)を取りそろえる。サワー(各400円)、ホッピー(各500円)も用意している。

 守屋さんは「もともとディープな雰囲気のある場所。新しく生まれ変わるなら、エリアの持つ雰囲気をそのまま残すのではなく、読み替える。若い人はレトロなものを新しく感じる。内装装飾にもレトロなものをあえて使った」と話す。

 店名サインは、「お寿司(すし)帝国398円(カンザキ)」さんがデザインしネオン管を使って製作した。LED照明ではなく蛍光灯をあえて使い、縦に配置することで均一ではない柔らかい明かりを演出している。キッチン側の壁は守屋さんが自ら貼った白いタイル。左隅には、アジアの「亜」の字が作られている。店内の壁を2色に配していて、オレンジを大衆、グリーンをディープと2つのカルチャーを表現している。2つのカルチャーが混じり合う場所としたいという思いが込めているという。

 「変わっていく場所にあえて繰り出し、変えられていく場所としてではなく、自分たちで作っていく場所として存在したい。料理とお酒を前に背景の違う人が入り交じる空間は、これまであったこのエリアの雰囲気を新しく読み替えをしたものとして伝えていく」とも。

 営業時間は18時~24時。

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