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岡山・井原デニムでアート展 子どもの描くピュアなパワーで元気に

アートゼミこども絵画教室の高橋昌人さん・洋子さん

アートゼミこども絵画教室の高橋昌人さん・洋子さん

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 アート展 「デニムの開花宣言!~井原市デニムをアートで応援」が現在、イベントアベニュー(岡山市北区石関町)で開催されている。主催は、アートゼミこども絵画教室(岡山市中区円山)ほか。

井原デニムで制作した「デニムシ」

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 平成30年7月豪雨でデニムの産地・井原市は、大きな被害を受けた。吉河織物(井原市)会長の吉河正富さん自らタネを植え、綿を育ててきたデニム生地の多くは廃棄することとなった。同教室の生徒でもある地元テレビ局アナウンサー・浅井批文(ひふみ)さんが以前、同社を訪れデニムカバンを共に制作した経緯もあり、自身が通うアートスクールに相談した。廃棄される予定だったデニム生地約100メートルを同教室の高橋昌人さん、高橋洋子さんが引き受け、アート展を開くことになった。

 会場には、同教室に通う小学生を中心に約180人の作品約200点を展示する。実寸代の人型キャンパスやイモムシ型の「デニムシ」、猫の形をした「デニニャンコ」、帽子型の「デニキャップ」やデニムのテント、デニムで作った花などを展示する。

 出展者の一人によると、使われたデニム生地はゴワゴワしておらず、肌触りも良く、絵を描きやすかったという。綿の花は白から黄色、赤と色を変えていく。キャンパスには同3色の花が描かれている。洋子さんは「一度、捨てるしかなくなったデニムから、子どもたちの感性で、ポジティブでピュアな可能性に満ちた作品を作ってくれた。パッと花が咲く作品たちからパワーをもらってほしい」と話す。

 昌人さんは「今回のような個展は4年ぶり。教室内ではなく社会とつながり、アートを自己表現だけでなく、社会に還元できることをアートの力だと、子どもたちに伝えたい」と話す。

 開催時間は11時~17時。4月7日まで。

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