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「岡山芸術交流2019」開幕へ 市内各所に9カ国18組のアーティストが作品展示

右から大森雅夫岡山市長、石川康晴さん、那須太郎さん、ピエール・ユイグさん、木ノ下智恵子さん

右から大森雅夫岡山市長、石川康晴さん、那須太郎さん、ピエール・ユイグさん、木ノ下智恵子さん

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 「岡山芸術交流2019」が9月27日、開幕する。

岡山天神山文化プラザの巨大ポスター

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 2016(平成28)年に第1回を初開催した同イベント。タイトルは「IF THE SNAKE(もし蛇が)」。アーティストのピエール・ユイグさんをアーティスティック・ディレクターに迎える。

 旧内山下小学校、旧福岡醤油建物、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、岡山城の廊下門・不明門、シネマクレール丸の内、林原美術館、石山公園など岡山市内を会場として、9カ国18組のアーティスト作品を展示する。

 大森雅夫岡山市長は「多くの人に岡山市に訪れてもらい、子どもたちに、知的興奮を感じてもらいたい」と話した。総合プロデューサーの石川康晴さんは「以前は、小学校・中学校は工場見学をしている学校が多かったが、前回42校だった見学予定校は68校に増えた。26万人の来場者を目指したい」と話す。

 総合ディレクターの那須太郎さんは「アートのあり方に疑問を持つアーティストが増えている。美術館の展示を避ける傾向がある。芸術祭は、アートの定義を変える可能性がある。作品を見て、『新しい生命とテクノロジー』『見えるものと見えないものの関係』『時間の概念』『流動性』など隠されたキーワードを感じた。現実によく似ているのに何もかもが少し現実と異なる空間の中でしばし漂ってみては」と話す。

 ピエール・ユイグさんは「どういう風に感じるかを事前に予想しない。タイトルはあるがテーマは作っていない。やろうとしていることを提示するより、偶然に出会い、自由に感じてほしい。作家の知性と鑑賞者の知性を信じている」と話す。

 期間中、パブリックプログラムディレクターの木ノ下智恵子さんは、地域に開かれたプログラムを展開する。9月29日は「岡山神社で『蛇』について語り合う」(15時~)を行い、大森雅夫岡山市長と岡山神社・宮司の久山信太朗さんが登壇する。10月5日はシンポジウム「瀬戸内アートリージョンの可能性~岡山の芸術率先者達の地脈と役割」(18時~)を行い、大原美術館理事長の大原あかねさん、ベネッセホールディングスの福武英明さん、ストライプインターナショナル社長の石川康晴さんが登壇する。このほか、子どもが案内役を務める「子どもナビツアー」なども予定している。

 開催時間は9時~17時。11月24日まで。

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