白いキクラゲを育てる「結ファーム」(和気町)が、2年目の栽培を始めた。
白いキクラゲは、スイーツに使われる白キクラゲとは違い、通常の黒いキクラゲの1万分の1の確率で突然変異してできるキクラゲ。現在では、白いキクラゲだけを栽培できる方法が確立されており、同社では昨年4月に栽培をスタートした。
同社は、社長の頼則悦華さん、姉の石野由佳梨さん、姉の友人・浜田佑佳さんの20代女性3人でスタート。ビニールハウスには4000個の菌床があり、昨年は約6000キロの白いキクラゲを収穫した。約3週間で芽が出始めて、約1カ月で収穫が始まる。3カ月ごとに菌床を入れ替える。
現在は、石野さん、浜田さんが産休中。前職で栄養士をしていた頼則さんは、食べ方や料理を考えウェブサイトに公開している。白いキクラゲには、食物繊維、カルシウム、ビタミンDが含まれるほか、体内で合成できない必須アミノ酸が9種類含まれている。「天日干しするとビタミンDが増える。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるといわれている。お薦めの調理法は天ぷら。今後、ピクルスやつくだ煮などの加工商品、生キクラゲの販売も検討している」と話す。
結キクラゲ(乾物)は、18グラム(1,080円)、40グラム(2,322円)の2種類を販売。同社のウェブサイトのほか、天満屋岡山店(岡山市北区表町2)、岡山タカシマヤ(本町)、道の駅「黒井山グリーンパーク」(瀬戸内市邑久町)などで販売している。