ビール醸造所「吉備土手下麦酒醸造所」(岡山市北区北方4)が5月1日、クラフトビールの宅配サービスを始めた。
同社は2006(平成18)年に創業。岡山市内を流れる一級河川・旭川の堤防裏に醸造所とビアレストラン「普段呑(の)み場」がある。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、ビアレストランとビアフェスなどのイベント中止を受け、同サービスを始めた。
クラフトビールは年間を通して30種類。地元の農家から仕入れた桃・イチゴ・ツバキ・キウイ・ピオーネなどフルーツビールも造っている。宅配サービスでは、岡山エリア・倉敷エリアによって種類が異なるが、約14種のクラフトビールを用意している。ホームページで希望のビールを探し、電話で注文する。エリアはホームページに記載している住所と、その周辺。
ビールの種類は、創業時から作り続ける「御崎」(500円)、瀬戸内海をイメージした青いビール「瀬戸の憂鬱(ゆううつ)」、「魔女の物語」(以上430円)。倉敷エリア限定で、真備竹林麦酒(倉敷市真備町)のビール「ささ」「たけ」「やた」(以上500円)、六島浜醸造所(笠岡市六島)のビール「六島のはじまり」「六島ドラム缶会議」(以上550円)なども配達する。
同社の統括責任者・永原康史さんは「年間50カ所ほど参加していたイベントは中止となった。自宅で過ごす時間が長くなり、家飲みをする人も増えたのでは。個性のしっかりしたビールが多いので、食後などゆったりした時間に飲んでほしい。製造や営業などスタッフが兼業で配達するので、時間や場所など電話で相談していただければ」と話す。