任意団体「ESD推進協力会・旭島(きょくとう)」が4月27日、小・中学生にオンライン授業を無償で始めた。
同団体は、代表の山本翔一さんを含む全員が学生。高校生10人、中学生3人で構成され、SDGsやESDを岡山で広めるために、昨年8月に結成した。メンバーは、昨年の「岡山環境ミーティング」で知り合った。当時、旭東中学校(岡山市東区大多羅町)と早島中学校(都窪郡早島町)の生徒だったことから、「旭島」と名付けたという。山本さんは、「SDGsの目標4『質の高い教育をみんなに』を念頭に置き、オンライン授業を始めることにした」と話す。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、小・中学校が休校となったことで自宅での学習を余儀なくされた児童に対して、オンライン会議システムを使って行っている。事前に申し込みをして、科目や教材、内容を指定することができる。
山本さんの担当するのは、国語・社会など。授業内容のスライドを作成し、授業をしている。「スライドを使うことで、視覚的に学習できるため、理解しやすい。自分の勉強にもなる」と話す。学校で習ったが理解していない部分を復習したい、新学期になり習うはずだった部分の予習をしたいというニーズが多いという。現在、受講したのは約15人。要望の多い科目は、英語・数学・理科。
山本さんがSDGsなどに興味を持ったのは、中学校の先生がきっかけ。「コロナ禍の学習不安を解消することが目的だが、そもそも学校になじめていない児童などもっと多様な人に届けることが必要。夏休み、冬休みなどにも活動を続けたい」とも。
オンライン授業は10時30分~14時。1回の授業は40分間。31日まで。