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今年の一皿に「パクチー料理」 岡山パクチー生産者の黄ニラ大使「涙が止まらない」

パクチーをPRする黄ニラ大使こと植田輝義さん

パクチーをPRする黄ニラ大使こと植田輝義さん

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 ぐるなびは12月5日、「2016年 今年の一皿」を「パクチー料理」と発表した。生産者として出席した岡山市の黄ニラ大使こと植田輝義さんは歓喜のあまり涙した。

パクチーと向かい合う植田さん

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 2014年より開催されている「今年の一皿」は、日本の豊かな食文化を共通の記憶として残していくためにその年の世相を反映した料理を選定している。パクチーは従来、薬味として使われていたが、サラダ、鍋、カクテル、スイーツなど主役になるようになり、パクチー愛好家のことを「パクチスト」と呼ぶようになったことなどを選定の理由としている。2014年は「ジビエ料理」、2015年は「おにぎらず」が選ばれた。

 植田さんは、岡山市の玉柏(たまがし)、牟佐(むさ)で岡山パクチーを16年前から栽培している。黄ニラの生産者でもあり、トレードマークの黄色いツナギを着てPRする黄ニラ大使としての活動もしている。同発表があったザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区)にも出席し、振る舞われたパクチーを全て提供した。会場では、審査員が和食・洋食・中華・デザートの各シェフが作ったパクチー料理を実食し、最終審査を行った。

 植田さんは「初めはパクチーが臭くて嫌いだった。食べやすい岡山マイルドパクチーを一生懸命開発・栽培してきた。各シェフが褒めてくれたことで16年間のたくさんのことを思い出し、涙が止まらなかった」と話す。

 植田さんは同地区で全11戸の農家と約10ヘクタールの畑で約25トンのパクチーを栽培している。80パーセントは東京へ出荷しているが、岡山でも食べられる店が増えてきている。「お好み焼きもり」(岡山市北区奉還町1)では岡山パクチーを使ったモヒート「パクヒート」を提供しているほか、「野田屋町バルSAKURA」(岡山市北区野田屋町1)ではパクチーのコース料理も提供している。

 「パクチーを苦手という人、パクチストの人、パクチー好きの(女優)石原さとみさんにも、臭くない甘いパクチーを食べてほしい」とアピールした。

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