吉備中央町のマスコットキャラクター「へそっぴー」が現在、今年で最後の開催となった「ゆるキャラグランプリ」の応援を呼び掛けている。
吉備中央町のマスコットキャラクター「へそっぴー」の後ろ姿(巣箱のランドセルを背負っている)
2011(平成23)年にスタートした同大会では、くまモンがグランプリを獲得。「まちおこしのために頑張っているキャラクター」が、約690体エントリーしている。自治体や商店街、地域の観光協会などのキャラクター、民間企業が地域に貢献しようと活動しているキャラクターなど、岡山県内から15体がエントリーしている。
ウェブからID登録し、1人1日1回投票できる。10月3日・4日に岩手県で開催される「ゆるキャラグランプリ2020THE FINAL未来へつなぐ いわて幸せ大作戦!!」で決選投票が行われ、グランプリが決定する。
2004(平成16)年、旧加茂川町と旧賀陽町が合併して吉備中央町が誕生した。合併10周年を迎えた2014(平成26)年、岡山県の中心部に位置することから、「岡山県のおへそ」をキーワードに、キャッチフレーズ「おっへぇそぅ!」と共に「へそっぴー」は生まれた。当時、加賀中学校の生徒に3案から投票してもらい、現在のブッポウソウをイメージとした青い鳥のキャラクターに決まったという。
イメージとなったブッポウソウは、「森の宝石」と呼ばれる青い羽をした渡り鳥。体長は約30センチで、絶滅危惧種に指定されている。同町では、400個の巣箱を用意して5月~7月の間、吉備中央町で産卵、子育てをして里山を飛んでいる様子が見られる。今年は約900羽のひながかえったという。
へそっぴーは、2016(平成28)年からエントリーをしている。これまでの順位は、455位、166位、129位、170位。吉備中央町の協働推進課・山川悠介さんは「今年が最後のチャンス。1日1回投票できるので、みんなの力で1位でなくとも、せめて100位以内に入ってほしい。へっそぴーをきっかけに、吉備中央町を知ってもらい」と話す。
このほかに、美作市保健福祉部健康づくり推進課(美作市北山)から「もち麦くんときらり」、岡山県立岡山芳泉高等学校(岡山市南区芳泉3)から「笹太郎」、公益財団法人邑久光明園友愛会(瀬戸内市邑久町虫明)から「こみょたん」、岡山大学埋蔵文化財調査研究センター(岡山市北区津島中3)から「しかたん」、農マル園芸(総社市西郡)から「いっちー」などがエントリーしている。