おかやま国際音楽祭2020内のプログラム「SETOCOM(セトコム)」が10月3日、オンラインで開かれる。現在、参加者を募集している。
同音楽祭は、9月26日~10月31日の間、岡山市内各所で約40の音楽イベントを予定している。同プログラムは、各地を訪れて即興で音楽を作り上げる「情景描写ピアニスト」として活動する山地真美さんがプロデュースする。「ダレデモ ドコデモ コレカラモ」をコンセプトに、3つのオンラインイベントを10月3日に配信する。
参加者は、課題曲と自由曲を各1曲選び、演奏した動画を自身のユーチューブに投稿する。投稿したサイトのURLを、公式LINEを使って送るとエントリーが完了する。課題曲は、瀬戸内国際芸術祭2019宇野港オープニング曲の「みずいろせとうち」、平成30年7月豪雨の時に流された建部町の幸福橋をテーマに作られた「しあわせ橋の今」、カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナー部門に入選した「ORIGAMI」のテーマ曲「鶴は舞う」、平成30年7月豪雨で被災した真備中学校で昨年開かれた合唱発表会でも歌われた復興応援ソング「つなごう」の4曲。全て山地さんが作曲した。
山地さんは「誰でも参加できる音楽祭を企画した。新型コロナウイルス感染により音楽ライブの中止が相次いだが、代わりにオンラインで全世界がつながれるようになった。楽器でも歌でも表現に規制はない。スマートフォンで撮影したものでも、顔出ししたくなければしなくてもいい。演奏の上手さを競うものでもない」と話す。
当日はほかに、瀬戸町総合運動公園芝生広場で行われる無観客・野外ライブの映像を生配信する。投稿動画をユニークなもの、岡山らしいもの、演奏やパフォーマンスの素晴らしいものを選び、受賞作品を発表する。
「音楽は楽器ができる人、楽譜が読める人、上手な人しかやってはいけないような雰囲気がある。音楽もアートであり、表現方法の一つ。ユニークで個性がある投稿を楽しみにしている。多くの人で盛り上がれる音楽祭としたい」とも。
募集は9月30日まで。