見る・遊ぶ 買う

ビンテージボタンで「ボタンアート」-岡山のボタン店三代目、注目集める

発想の転換で、在庫であった高級ビンテージボタンが、アクセサリーや室内装飾アートに。独創性で斜陽業界からの再生に挑んでいる老舗のボタン屋さん

発想の転換で、在庫であった高級ビンテージボタンが、アクセサリーや室内装飾アートに。独創性で斜陽業界からの再生に挑んでいる老舗のボタン屋さん

  • 0

  •  

 岡山の老舗ボタン店「辻吉商店」(岡山市北区表町1、TEL 086-231-6488)3代目の辻昭吾さんが、ビンテージボタンを使った「ボタンアート・アクセサリー」で注目を集めている。

「ボタンアート・アクセサリー」で注目をあびる辻吉(つじよし)さん

[広告]

 最近では、自分でボタンを付け替える人やボタンをおしゃれとして遊ぶ人が減少し、本業であるボタン販売は下降傾向にあったという。現社長は父親で、辻さんは三代目。ここ数年は本業の将来性にさまざまな疑問符が浮かんでいたという。

 そうした中、中小企業診断士のアドバイスなどをヒントに昨年5月、「ボタンアート・アクセサリー」を本格的に始めた。一点ごとのオーダーメード。「お客さまとは直接会うか写真や会話などでイメージを思い描き、似合うボタンを選ぶ。時にはボタン自体を一度解体して組み合わせるなど、世界に一つだけのオリジナルアクセサリーに仕立て上げる」という。

 最初のお客さまは福岡県在住の女性。SNSやメールなどでコミュニケーションをとった。そのおかげもあって、最初の作品にほれん込んだ顧客からは、定期的にアクセサリーの依頼が舞い込んだという。口コミでその評判は広がり、今では広く全国から問い合わせが届くようになった。

 うれしい半面、想定外の悩みも増えたという。「もともとは本業のボタン販売不振、大量の在庫、それもヴィンテージな価格の高いボタンの在庫に困った結果、苦肉の策でのアクセサリー販売だったが、急激に人気が出ることで、今後いつまで在庫が続くか心配だ」と話す。現在の在庫の中心である年代ものの装飾を施したボタンは、製造中止、メーカー自体が既に商売を続けていないなど、今後あらためて入手するのが困難らしい。

 「今の世の中、洋服は使い捨ての時代だからこそ、1点ずつオリジナリティー豊かなアクセサリーをボタンという素材を生かして作って行きたい」と話す。

 「ボタンはつなぐ役目をするもの。ひととひと、しあわせをつなぐ『ボタンアート・アクセサリー』を岡山発日本中に広げていきたい」と、辻さんは語る。今後は販売だけではなく、製作教室や講義など、ボタンアート・アクセサリーの普及にも努めたいと語る。

営業時間は11時~18時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース