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岡山・鷹取醤油がポテトチップス 濃い口しょうゆの味を再現

新商品を企画した鷹取醤油の鷹取杏実さん

新商品を企画した鷹取醤油の鷹取杏実さん

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 しょうゆ醸造所「鷹取醤油(しょうゆ)」(備前市香登本)が4月11日、ポテトチップス「醤油屋がおいもをうす切りにして揚げたったん」の販売を始めた。

ポテトチップス「醤油屋がおいもをうす切りにして揚げたったん」

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 1905(明治38)年創業の鷹取醤油は、しょうゆ「ふしいち」をはじめとする、だしつゆ、焼き肉のたれ、ポン酢、ドレッシングなどの調味料30種類以上を製造・販売する。これまでも同社のしょうゆを使った「しょうゆソフトクリーム」やしょうゆ味の菓子「しょうゆラスク」、かりんとう「たかとりんとう」、「醤油バウムクーヘン」を開発・販売してきた。

 新商品は、ポテトチップスが大好きだという同社企画担当の鷹取杏実さんが考案。2年前ごろから商品化を構想し、半年前にポテトチップス製造会社との打ち合わせを始めた。国産のジャガイモを使い、「こいくち醤油(桐印)」の味を再現したオリジナルの粉末を使って味付けした。鷹取さんは「『こいくち醤油(桐印)』は甘めの味が特徴。甘さを再現するのに苦労した。メーカーとは20回ほどやり取りを重ねて、甘すぎず塩辛すぎない配合を追求した。一袋を最後まで食べ続けられる味で、また食べたいと思ってもらえる量にもこだわった」と話す。

 商品名は、「ポテトチップスと言わず、和名にしたかった」と鷹取さん。しょうゆから連想する和風の名前を意識して、鷹取宏尚社長がポテトチップスを「芋を薄切りにして揚げた」と言い換え、名付けた。ラベルの形はジャガイモをかたどり、商品名は社長の手書き文字を使った。

 鷹取さんは「子どもが店を訪れた時、調味料を見せてもよく分からないと思うが、菓子ならおいしそうと反応してもらえると思い発案した。ポテトチップスは、揚げ物が苦手な私の祖母もおいしいと言って食べてくれたので、子どもから年配の方まで食べてもらえる味になった。『だしつゆ本かえし』味も同時に検討したが難しかった。いずれはこちらも商品化したい」と話す。

 価格は400円(60グラム)。「鷹取醤油 醤房 燕来庵(えんらいあん)」と杜の街プラザ1階の「燕来庵 杜の街店」(岡山市北区下石井2)で販売する。同社サイトでも扱う予定。

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