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岡山で焼き菓子新店 アレルギーに配慮、米国出身店主作る「大恐慌ケーキ」売りに

店主の小林テレサさん

店主の小林テレサさん

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 岡山市に「フレンドリー・スイーツ テレココ」(岡山市北区下伊福上町、TEL 086-289-5894)がオープンして半年が過ぎた。

大恐慌ケーキ

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 昨年8月にパン店「バロン」跡にオープンした。JR備前三門駅から東に約100メートル、国道180号線に面するビルの1階。店舗面積は約70平方メートル。

 同店では、岡山産の材料を主に使って焼き菓子を作っている。白砂糖の使用を控え、てんさい糖やドライフルーツなどで自然な甘味を引き出す。店主の小林テレサさんは「卵や小麦を気にされる方、ベジタリアンやビーガンの方のために材料を厳選している。安心して食べられる、友達のように身近で楽しいスイーツを提供したくて、『フレンドリー・スイーツ』を店名に含めた」と思いを話す。

 メインメニューの「大恐慌ケーキ」(450円)は、数年かけてレシピを完成させた。味は、ココア、きな粉のほかにアボカドアーモンド、オレンジ、バナナなど季節の材料を使ったものもある。夫が経営する「てれやカフェ」(瀬戸内市牛窓町牛窓)で、古民家の雰囲気に合うレトロなケーキを作るところから始まったという。アメリカで1920年代に発刊された雑誌からヒントを得た。

 そのころは世界恐慌で卵、バター、小麦粉などが入手しづらく、代わりの材料で作るレシピが掲載されていた。「この時代背景でも子どもの誕生日ケーキを何とか作ろうとした母親の気持ちに心を動かされた。アレルギーなどで悩む母親たちに安心して食べられるケーキを焼けると思った」と話す。

 同店では、カルダモンケーキ(450円)、イチジクとクルミのスコーン(250円)、米粉クッキー(100円)などの焼菓子を提供する。パンのメニューは、フォカッチャ(350円)、グルテンフリーのパワーパン(200円)などをそろえる。テークアウトメニューとして、テレココモーニング(300円)は、マフィン、キッシュ、スコーンから1品とドリンクをホットコーヒー、オレンジジュースなどから1つ選べる。ランチ(700円)は、ハーフサンドイッチ、キッシュ、サラダ、プチデザートのセットを用意する。

 小林さんはアメリカシカゴ出身。「シカゴから車で2時間ほどの場所が故郷。都市部からの距離感がよく似ており、岡山はとても気に入っている」と話す。

 営業時間は8時~20時(モーニングセットは10時まで)。金曜定休。

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