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岡山・ネパール料理店の受賞記念企画が早期終了 想定以上の反響で

ナマステタンドールの店長バスネット・ナラバジさん(左)と店員

ナマステタンドールの店長バスネット・ナラバジさん(左)と店員

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 岡山市のネパール・インド・タイ料理店「ナマステタンドール」(岡山市北区田町1、TEL 086-223-6511)が10月24日から行っていた「ESDアワード岡山地域賞受賞祝賀キャンペーン」が、想定以上の反響を受け29日で終了した。

ESDアワード岡山地域賞を受賞したダフェ・プロジェクト代表の江見優子さん(左)とボランティアナビゲーターのスンダリ・ミカさん

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 「ESDアワード岡山地域賞」は2014年に岡山市で開催されたESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議の成果を継承し、地域の優れた取り組みを顕彰するため2015年に岡山ESD推進協議会、岡山市などによって設けられた。今年は14団体がエントリーし、ウェブ投票により選ばれた受賞候補5団体が10月21日に発表され、「ダフェ・プロジェクト」と「こくさいこどもフォーラム岡山」が同賞を受賞した。

 「ダフェ・プロジェクト」は代表の江見優子さんが2009年にネパールの子ども支援活動を始め、2014年に設立した合同会社。補習の機会が少ないネパールの子どもに学ぶ機会を無償で提供する「TERAKOYA学習塾」、ネパールの新聞紙で作った鉛筆の販売やワークショップでネパールの現状を共有する「TERAKOYA縁筆(えんぴつ)プロジェクト」などの事業を行っている。公民館、学校、他の団体と共に活動して国際理解・多文化共生のきっかけづくりをしている「協働」が特に評価され、受賞が決定したという。

 同店の店長バスネット・ナラバジさんはネパール出身で、同国のコック5人とネパール料理店を営む。2015年に江見さんと出会い、江見さんが打ち合わせや食事会で同店を利用するうちに交流が深まった。

 今回、受賞を祝うキャンペーンとして来店時に「おめでとう」と店員に言うとナンを半額にするサービスを行ったところ、想定以上の利用者があり6日目の29日で終了した。

 バスネットさんは「江見さんが素晴らしい賞を頂き、幸せをたくさんの方にお裾分けしようと決めた。思った以上にたくさんの方に知ってもらい、祝福の言葉を頂けてとてもうれしい」と話す。江見さんは「受賞できたは協力者のおかげ。今後も活動を継続し、岡山に滞在しているネパールの方にも協力の輪を広げていけたら」と意欲を見せる。

 同店の営業時間は11時~15時、17時~24時。

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