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「岡山映画祭」開催迫る テーマは「多様性と可能性」、有森也実さんのトークも

岡山映画祭実行員会の小川孝雄さん(右)と吉富真一さん(左)

岡山映画祭実行員会の小川孝雄さん(右)と吉富真一さん(左)

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 岡山天神文化プラザ(岡山市北区天神町)などで11月9日から、「岡山映画祭2018」が行われる。

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 同映画祭は1995年に始まり、今回が11回目。岡山で生まれた映画、岡山では上映されていないが貴重な映画、中高生が制作した映画の3つのカテゴリーで作品を選び上映している。各作品に上映担当者がいて、作品選びから当日のトークショーまでの全てを担当する。

 今回のテーマは「多様性・可能性」。1992年に札幌に開業したミニシアター「シアターキノ」の中島洋さんがミニシアターについて発した言葉にインスピレーションを受けテーマにしたという。実行委員長の小川孝雄さんは「2年に1度、多様な作品と出演者や監督との貴重なトークショーには映画のこれからを感じてもらえるのでは」と意気込む。

 岡山で生まれた作品は、岡山出身の俳人・住宅顕信(すみたく・けんしん)を描いた「ずぶぬれて犬ころ」、詩人・永瀬清子生家の蔵をモチーフにした「きよこのくら」、倉敷市児島の美容師が休日の月曜に撮影した「かみいさん!」など。

 オープニングで上映する「いぬむこいり」は245分の長編。主演の有森也実さんは前夜祭のトークショーにも出演。1986(昭和61)年山田洋次監督「キネマの天地」からテレビドラマ「東京ラブストーリー」まで、上映作品の撮影秘話などを聞く。

 武蔵野美術大学関野ゼミの「一からカレーライスを作る」では、米・野菜は育てるところからスパイスや塩、器やスプーンまで自ら作る。「頂きます」の向こう側にある命や時間、原点を描いている。

 最終日のクロージングトークは、「なぜ私たちは映画を作るのか」と題し、「月夜釜合戦」の佐藤零郎監督、「息衝く」の木村文洋監督、「喜びの劇~煙突のある島で~」の山崎樹一郎監督と、3作共に出演している俳優・川瀬陽太さんが登壇する。実行委員会の吉富真一さんは「川瀬さんはシン・ゴジラが有名だが、多彩でどんな映画でも存在感のある日本を代表する役者。作品数も多く、この映画祭でも3回連続での出演。貴重な話が聞けると期待している」と話す。

開催日は今月9日~25日の金曜・土曜・日曜。前売り=1,000円、当日=1,300円ほか。

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