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岡山の讃岐うどん店「うどん村」、新店主に事業継承 これまでと同じ味続ける

讃岐うどん店「うどん村」の先代・大山雅弘さんと引き続いた有吉輝芳さん

讃岐うどん店「うどん村」の先代・大山雅弘さんと引き続いた有吉輝芳さん

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 讃岐うどん店「うどん村」(岡山市北区辰巳)の経営が新たな店主に引き継がれて3カ月がたった。

讃岐うどん店「うどん村」の釜玉うどん

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 「うどん村」は2005(平成17)年、香川県出身の大山雅弘さんが38歳でオープン。2016(平成28)年、辰巳店をオープンした。60歳ごろの引退を考えていた大山さんは2年ほど前から、後継者に店を譲る計画を進めていた。引き継ぎを予定していたスタッフが不慮の事故で亡くなったことから昨年11月、急きょ、有吉輝芳さんに声がかかった。昨年12月初旬から有吉さんは、大山さんと共に同店の経営に当たっている。

 経営を引き継いだ有吉さんは、輸入車販売修理専門店「でいとな」(南区福田)やハワイアンカフェ「Aloha Drive In(アロハドライブイン)」(玉野市)を経営。2015(平成27)年から約3年半、うどん店「こだわり讃岐製麺所」(北区中山下2)を共同経営した経験があるほか、鈴鹿サーキットで開催される4時間耐久ロードレースなどに出場するバイクレーサーとしても活動している。

 有吉さんは「寝ても覚めてもうどん一筋の大山さんの今までの味、店を続けていく。生まれも育ちも香川の大山さんが18年以上提供してきた讃岐うどんは、とても繊細。かんだときに押し返してくるような歯応えのある弾力感、腰のある喉ごしを楽しめる。麺の肌と呼ばれる麺の表面の滑らかさ、しなやかさもある。2つのバランスを作り出すのが腕の見せ所。食べたことのない人にも食べてみてほしい」と話す。

 来店客は12種類のうどんから注文し、トッピングを盆にのせて会計を済ませ、だしを自分で入れて席に着く。うどんの量は、小=1玉、中=1.5玉、大=2玉で提供。かけうどんは、熱い麺に熱いだしをかける「あつあつ」、常温の麺に温かいだしをかける「そのまま」、冷たい麺に冷たいだしを合わせた「冷かけうどん」も用意する。

 大山さんは「数種類の粉を配合し、その日の気温や湿度、踏み加減、塩加減などいろいろな要素をコントロールして提供している。同じ味を提供し続けるのは難しいが、楽しくもある。うどん好きの有吉さんに、地域の人に愛されるソウルフードとして、本物の讃岐うどんを作り続けてほしい」とエールを送る。

 メニューはかけうどんのほかに、ぶっかけうどん、ざるうどん、釜揚げ、釜たま、釜バターなどを提供。季節によって期間限定うどんを提供するほか、生ショウガのかき揚げ「ガリ天」(150円)、角煮(250円)など約20種類のトッピングとサイドメニューを用意する。

 営業時間は11時~16時(土曜・日曜は20時まで)。

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