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映画「スワロウテイル」の仮想都市「円都」、岡山・犬島に再現へ

プロデューサーの小林武史さん

プロデューサーの小林武史さん

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 岡山市東区の犬島で10月8日~11日の4日間にわたり、「『円都空間 in 犬島』produced by Takeshi Kobayashi」が開催される。主催は瀬戸内国際芸術祭実行委員会。

会場の発電所跡

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 映画「スワロウテイル」に登場する架空都市「円都(YEN TOWN)」を、犬島精錬所美術館 発電所跡に再現する同イベント。同作の音楽を手掛けた小林武史さんが音楽で表現し、当日の模様を同作の監督である岩井俊二さんが映像作品にする。

 小林さんは「映画『スワロウテイル』から20年。世界からはみ出してこぼれ落ちたものが、 円都を通じて、音、言葉、ビジュアルを通じて、再び犬島で出会う」と話す。出演は、YEN TOWN BAND、Lily Chou-Chou Project、安藤裕子、大木伸夫(ACIDMAN)、金子ノブアキ(RIZE)、Salyu、高桑圭(Curly Giraffe)、Chara、津野米咲(赤い公園)、TOKU(10/10~11のみ)、名越由貴夫、小林武史。

 今回の瀬戸内国際芸術祭への参加に際し、「芸術祭への参加によって、地域と都市、経済から取り残されていったものと満ちているものとの、境界(ボーダー)を超えようとする動きができるのではないかと考えるようになった。いろいろな次元で越境する、混ざっていく、捉え直していくことを試みたい」とも。

 小林さんは昨年9月、新潟で行われた「大地の芸術祭」にも参加し、「円都(YEN TOWN)」で活動するバンド「YEN TOWN BAND」の活動を再開した。その際、「世の中にリバイバルはいっぱいあるけど、そういうつもりでは全くない。懐かしむためにやっているわけではないし、今の時代に意味があると思って始めたことだから」と話した。

 会場となる犬島は、近代化産業遺産である製錬所の煙突がそびえ立つ島。1909(明治42)年に銅の製錬所が建設され、1919(大正8)年まで稼働していた。2010年以降、犬島アートプロジェクトとして、犬島「家プロジェクト」などが開催されている。

 料金は1万2,000円。高松港、新岡山港、岡山駅からの往復送迎のある「作品鑑賞パスポート」付きのチケットとして販売している。

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