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岡山後楽園の「初春祭」 タンチョウの園内散策は中止

延養亭で岡山三曲研究会の「新春筝曲の会」

延養亭で岡山三曲研究会の「新春筝曲の会」

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 岡山後楽園の「初春祭」が元日、行われた。

岡山後楽園のタンチョウ

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 岡山後楽園は、金沢の兼六園、水戸の偕楽園と合わせて日本三名園として親しまれている。1687年、岡山藩主の池田綱政が家臣の津田永忠に命じ、1700年に完成したとされている。1884(明治17)年に岡山県に譲渡され、1952(昭和27)年に文化財保護法による国の特別名勝に指定された。

 例年、元日に予定される「タンチョウの園内散策」は、高病原性鳥インフルエンザの発生状況を踏まえて中止となった。同園では8羽のタンチョウを飼育している。1935(昭和10)年に天然記念物に指定されたタンチョウは、国内で繁殖する唯一のツル。タンチョウを飼育する鶴舎付近は立ち入り制限があったが、タンチョウを一目見ようと入園者が集まるシーンもあった。

 後楽園を作った池田綱政が庭に降り立ったタンチョウを見て、めでたい出来事の兆しとする「端兆(たんちょう)」の和歌をよんだ記録が残っている。正月に後楽園を散策するタンチョウを縁起が良いものとして、地元の人や観光客が毎年訪れていた。

 元日は、延養亭で岡山三曲研究会の「新春筝曲の会」が開かれた。

 2日は田賀屋狂言会の祝賀狂言「福の神」、3日は囃子桜友会の囃子桜友会新春演奏会「夢がいっぱい鼓の音(ね)」が能舞台で行われるほか、鶴鳴館で茶の湯の会のお庭茶会「はつはるの会」が行われる。

 同園内の茶店では、つるの玉子本舗のマシュマロ菓子「つるの玉子」やタンチョウの巣ごもりをイメージして作った浦志満本舗の生菓子「丹頂(たんちょう)」などと抹茶のセットを販売する。

 開園時間は8時~17時。入園料は大人=410円、65歳以上=140円、高校生以下=無料。元日は無料。3日まで。

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