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岡山・西粟倉村のイチゴ農園「BASE101%」が1周年 4種食べ比べ

「BASE101%」店長の杉山晃平さん

「BASE101%」店長の杉山晃平さん

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 観光イチゴ農園やカフェを運営する「BASE(ベース)101%NISHIAWAKURA」(岡山県西粟倉村)が3月18日、1周年を迎えた。

「BASE(ベース)101%NISHIAWAKURA」のイチゴ1

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 50年以上文房具の製造工場だった場所を2009(平成21)に木材工場に変更し、昨年、一部をカフェ・レストラン・ショップの併設した複合施設へとリノベーションした。隣接する30アールのイチゴのビニールハウスで、今年は1月5日から5月7日までまでイチゴ摘み体験を行っている。

 栽培するイチゴは、紅ほっぺ、章姫(あきひめ)、よつぼし、紅クイーンの4種。1時間に1度、最大30人ほどまで受け付け、品種や栽培方法などについて解説し、4種を食べ比べる。円筒形の箱に好きなイチゴを詰めて帰ることができる。サイズは、S(1,200円)、M(1,600円)、L(2,000円)の3種類。3月31日までは、どのサイズも1,200円で提供している。

 店長の杉山晃平さんは「紅ほっぺは、甘みと酸味のバランスがいい王道のイチゴ。章姫は、みずみずしく果肉が柔らかい。酸味が少なく、まろやかな甘さ。よつぼしは実が小さく食べやすく、独特の甘さがあり、人気が高い。紅クイーンは艶やかな色をしていて宝石のようだと喩えられる。どのイチゴも、へたを取った側から2口で食べるのがおいしい食べ方。食べ放題にはしていないが、食べ比べるだけで満足してもらっている」と話す。

 イチゴの栽培には土を使わず、フローリング材などを作る時に出る木の皮やおが粉を培土として使うほか、同社で行う養蜂事業のハチ約3000匹と、寒い時期でも飛び回るクロマルハナバチ40匹をハウス内に放し、受粉させている。害虫となるアブラムシやハダニを食べるカブリダニを入れて農薬をなるべく使わない栽培を行っている。積雪50センチ以上になる冬、雪が降っても耐えられる構造のハウスは、暖房による温度調整と直射日光を避けるためのカーテンを自動運転する。

 カフェスペースでは、「朝摘み完熟いちご」(770円)を販売するほか、「完熟いちごのなめらかプリン」(330円)、「ストロベリーパイタルト」(450円)、「ご馳走(ちそう)いちごみるく」(550円)、「ふわふわいちごおり」(700円)などイチゴを使った商品を提供している。

 杉山さんは「西粟倉村は人口約1400人の小さな村。面積の95%が山林。限られた資源を生かし、1%の価値を村の人たちと引き出し合う拠点にしたいという思いで施設名は考えられた。昨年の来園者は約2万人。今年は4万人を目指す。イチゴの種類を増やすなど、西粟倉の森から作るイチゴを知ってもらい、家族で来てもらえれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~17時。火曜定休。

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