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石灰石をモチーフにしたクッキー 岡山・新見のパティシエが1年かけ開発

「さつき屋」のパティシエ、谷森紗希さん

「さつき屋」のパティシエ、谷森紗希さん

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 石灰石をモチーフにした「sekkai(せっかい)こいしクッキー」を4月25日、「さつき屋」(新見市)が売り出した。

石灰石をモチーフにした「sekkai(せっかい)こいしクッキー」

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 井倉洞・満奇洞など石灰石が作った鍾乳洞が多くある岡山県新見市は戦前から、石灰石の産出量が多い場所だった。石灰石は農業・工業用だけでなく、粉ミルクや歯磨き粉、ガム、胃腸薬に使われている。

 採掘工場見学の土産に石灰石をモチーフとしたお菓子を作れないかと足立石灰工業から依頼があり、「新見鉱山会」と協力して「さつき屋」が考案することに。1年ほど前、同店のパティシエ、谷森紗希さんが4種を提案し、この菓子の原型となるものが残り開発へと進んだ。

 プレーンとココアの2種類。プレーンは白い結晶質に、ココアは石灰石に似せた。ブラックココアを使うことで焼き上げても黒く仕上がる。同市で取れた石灰石から作った炭酸カルシウムが入っている。谷森さんは「石と並べてもどれがお菓子か分からないくらい似ている。手で一つずつ表情をつけ石っぽく仕上げる。食感はホロホロと柔らかく食べやすい」と話す。

 滋賀県でパティシエをしていた谷森さんが新見に来て約10年。1949(昭和24)年創業の同店で和菓子を作るようにもなった。同店はこれまで備中白小豆(しょうず)を使ったようかんや、昭和天皇に献上した「備中小判」などを販売してきた。「県内外の人に『新見』のことを知ってもらうきっかけとなってほしい。地域の人が地元を誇りに思ってもらい、地元を好きになってもえるとうれしい」とも。

 さつき屋本店(営業時間=9時~19時)とプラザ店(同=10時~20時)で扱う。

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