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岡山にガレット・クレープ店 フランス出身店主が開業、本場ブルターニュの味再現

ガレット・クレープ店「Kenavo」前で店主のジェレミーさん

ガレット・クレープ店「Kenavo」前で店主のジェレミーさん

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 岡山地方裁判所近くにガレット・クレープ店「Kenavo(ケナボ)」(岡山市北区番町1)がオープンして3カ月がたった。

フランス・ブレス産バターを使ったクレープ「ベーシック」

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 同店は1月6日、以前「お茶と食事の店・春」があった場所にオープンした。カウンター4席、テーブル席16席。フランス出身のジェレミーさんは日本が好きで夏休みを利用して何度も訪れたという。ワーキングホリデーを使ってフランス古道具などの仕入れをしていた妻と出会い、昨年春に日本へ移住。

 ガレット・クレープ発祥の地とされるフランス北西部ブルターニュで学んだ本場の味を提供する。ジェレミーさんは「フランスでは昼でも夜でもガレットを食べる習慣がある。フランス料理はコース料理のイメージが強いが、気軽に楽しんでほしい」と話す。そば粉は、日本各地10種類以上を試し、最もフランスのものに近い福井県産オーガニックそば粉を使用。塩はフランス産の自然海塩のゲランド塩を使う。

 ガレットは岡山産卵とハム、チーズが入った定番「コンプレット」(750円)、タマゴと野菜をトッピングした「ベジタリアン」(800円)、コンプレットにバジルソースをかけた「ララティナ」、オムレツにサラダ、生ハムを添えた「ココット」(以上850円)のほか季節のメニューも提供。

 クレープはフランス・ブレス産バターを使ったシンプルなクレープ「ベーシック」(500円)、ベーゼルナッツペーストをベースにチョコレートクリーム「グルマンド」(550円)、ストロベリーまたはアプリコットジャム「コンフィチュール」(600円)、バナナとクーベルチュールチョコレートソースに生クリームをトッピングした「イエティ」(600円)を提供する。

 フランスの小道具や日本人作家の作品を販売するオンラインショップ「なないろのはな」を運営する妻が、インターネットで今の物件を見つけフランスからすぐに電話したという。同店の内装は以前営業していた喫茶マイルドからほぼ変わっていないという。「カウンターにつり下がるランプや赤いソファなどどこかフランスの雰囲気もある」と話す。

 店名のケナボはブルターニュ語で「さようなら」の意味。フランス人のニュアンスとしては「また会いましょう・また来てね」に近いという。ジェレミーさんは「不定期に作るキッシュも母から教わった家庭の味を提供する。岡山でフランスを感じられ、気軽に楽しんでもらいたい」とも。

 営業時間は、11時30分~14時30分、18時~21時。土曜・日曜定休。

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