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岡山神社の12年目の大絵馬を披露 「辰」と川を上るコイの紙絵馬

岡山神社宮司の久山信太郎さん、「シファカ」社長の作元大輔さん、コチャエの軸原ヨウスケさん、制作した長友真昭さん

岡山神社宮司の久山信太郎さん、「シファカ」社長の作元大輔さん、コチャエの軸原ヨウスケさん、制作した長友真昭さん

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 来年の大絵馬の除幕式が12月13日、岡山神社(岡山市北区石関町)で行われた。

岡山神社の2024年の大絵馬「辰」1

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 2013(平成25)年の干支(えと)「巳(み)」から大絵馬を飾り始め、来年の「辰(たつ)」で12回目。年末恒例のイベントになった。当日は、岡山神社の久山信太郎宮司が祝詞を上げた後、奉納者のデザイン事務所「cifaka(シファカ)」(同)の作元大輔さん、デザインユニット「COCHAE(コチャエ)」の軸原ヨウスケさん、シファカの元デザイナーの長友真昭さんと共に除幕式、目入れを行った。

 「辰」は、干支になぞらえた生き物の中で唯一、実在しないことから、大絵馬は郷土玩具などを参考に制作したという。首は張り子と同様の仕掛けで裏に重しをつけ、上下に揺れる。背景には、辰の体と川を描き、参拝者にはコイが描かれた紙絵馬を川の波の間に挟んで奉納してもらう。長友さんが大絵馬を制作するのは4年目。「動きのある張子、川のしぶきを立体的に作るなど、見て触れて楽しい絵馬を作った。頭をかんでもらうと縁起が良い獅子舞のようなイメージで辰の口は大きくした」と話す。

 紙絵馬はコチャエが制作。中国の「後漢書」にある滝を登ったコイが竜になるという立身出世の故事からヒントを得て、願いが成就するようにと祈りを込めてデザインしたという。約500枚を用意。竜をあしらった裏面に願い事を書くことができる。初穂料は500円。

 岡山神社の久山宮司は「大絵馬もこれで十二支、一周することになる。新たな年を迎えるに当たって、次の12年を健やかに過ごせるように祈りたい。辰年は、人の気持ちも景気も上って晴れ晴れとした顔で過ごせる一年になれば」と話す。

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