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岡山のログハウスでパフォーマンスアート

アート集団「モーメント小平」のメンバーと奥江剛さん

アート集団「モーメント小平」のメンバーと奥江剛さん

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 岡山のログハウス「想像してごらん!」(岡山県岡山市東区光津)に4月18日、アート集団「モーメント小平」が立ち寄り、パフォーマンスアートを行った。

約700キロの旅を超えたリヤカー

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 小平市在住の野口竜平さんが企画した「モーメント小平」は、東京都小平市から香川県綾川町まで約700キロの道のりをリヤカーを引いて歩き、その道中の記録を「かがわ・山なみ芸術祭」に展示することが目標。大学時代の友人である鈴木健太さんを記録係に誘い、3月2日に小平市を出発した。

 参加メンバーの一人が知人の紹介でログハウスオーナーの奥江剛さんとつながり、岡山でのパフォーマンスアート披露が実現した。「パフォーマンスアート」は、表現者が観覧者を同じ空気の中に巻き込むもので、奥江さんは「このログハウスを作る際、一番こだわった光と影の世界を感じさせてもらった」と話す。

 野口さんは同企画に当たり、旅を記録ではなく芸術にするためのルールとして、「お金を持って出発しない」「リヤカーを運ぶ」「出来事を記録しながら進む」などの制約を自分たちに課すことに決め、約600キロの道のりを歩いてきたという。岡山へ到着したのは出発から47日目。

 鈴木さんは「おなかがすいておらず体力的にもまだ余裕があるのに、リヤカーを押せない時があった。精神的な何かが失われている時で、そんな時はメンバー同士や、地域の人とのふれあいで回復するのは驚きだった」と振り返る。野口さんは「まるでドラゴンクエストのHP(体力)とMP(精神力)のようだった」と話す。

 同団体は4月22日に移動の旅を終え、香川県綾歌郡綾川町で1カ月間にわたり開かれる「かがわ・山なみ芸術祭 綾川エリア」会場での定住生活を始めた。野口さんは「地域住民同士のつながりを深める活動として祭りがあるが、芸術活動には、地域住民同士のつながりだけではなく、表現者と鑑賞者の関係性をつなぐ力があるのでは」と話す。

 「かがわ・山なみ芸術祭」は5月22日まで。

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