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岡山の奉還町に鮮魚店「魚兆」 再開発で岡ビルから移転

鮮魚店「魚兆(いおちょう)」店主の林宗男さん

鮮魚店「魚兆(いおちょう)」店主の林宗男さん

 鮮魚店「魚兆(いおちょう)」(岡山市北区奉還町3)が奉還町商店街にオープンして、10月26日で1カ月がたった。

鮮魚店「魚兆(いおちょう)」の鮮魚

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 同店は、再開発のため閉店した岡ビルの鮮魚店「ナトナ」として入居していた。以前パン店だった場所を見つけ移転。店名を「魚兆」に変更した。居酒屋などへの卸販売も行うが、主に小売り販売をする。切り身、刺し身、煮物、揚げ物、焼き物など毎日、市場で仕入れた魚を提供する。

 岡ビルは1951(昭和26)年、1階が店舗、2階以上が働く人の住居として職住一体型商業施設として竣工。店主の林宗男さんは父が同ビル内の鮮魚店で働いていたことから、子どもの頃から同ビルで生活していた。

 林さんは大学卒業した後に輸入材木店に勤務するが、岡ビル内で父が経営する「伊藤鮮魚店」に就職する。その後、自身の鮮魚店「いおや」を立ち上げ4年ほど経営。その後、通関士の資格を取得し、国際コンテナターミナルで働いた後、再度、父の鮮魚店を引き継ぐ。数年後に同店は清算し、また鮮魚店「ナトナ」として自営業を始める。

 店名は、頑固だった父が誰かに書いてもらった書「剛氣一徹寶財兆」から「兆(きざし)」を取り、「魚(うお)」の古語「いお」と組み合わせて作った。

 林さんは「今日ある魚は黒板に書いてある。刺し身でも切り身でも、焼き魚でも品が並んでなくても、欲しいものを言ってもらえればその場で作ることもできる。コミュニケーションを取りながら商売する。ずっとやりたかったことが、奉還町に来てできるのはうれしい」と話す。

 「年末に向けてブリがおいしい。鍋用の魚としては、コチ、カワハギ、タイなどがおいしい。サバを使ったすき焼き『サバすき』もお薦め。今後は、以前よく食べられていた塩漬けにした『塩ブリ』や、岡山では食べられるヒラの煮付けなども提供する予定。今はセリに参加できないので、買参の資格を取り直すことも検討している」とも。

 今後は、店内で日本酒を飲める立ち飲みを始める。15時から17時の閉店までと、片付けをしているおおよそ19時までは、可能な限り魚を使ったつまみを提供する。

 営業時間は10時〜17時。日曜・祝日と木曜午前定休。