岡山市奉還町商店街3丁目・4丁目内で2月20日、「西奉還町武士マルシェ」が開かれる。

ミーティング中の実行委員会

　1867年の大政奉還の際に失業した武士へ送られた奉還金で商売を始めた場所とされる奉還町で開かれる同マルシェ。

　約30の飲食店・雑貨店が出店する。各店主は、語尾に「ござる」または「候（そうろう）」をつけるのがルール。「できれば、訪れた人にも同じ侍言葉を使ってほしいでござる」と実行委員の北島琢也さんは語る。

　踊り念仏やちんどん屋が商店街を練り歩くほか、ノートルダム清心女子大学茶道部によるお茶会、パフォーマンスユニット「ラプラス」による侍劇、書道家の原田万美さんによる書道ライブペイントも行われる。

　同マルシェのチラシのイラストを描いた「侍アーティスト」のKAIさんは、路上で無作為に似顔絵を描く「辻切り（つじぎり）」を行う。描かれる似顔絵は全て武士になる。

　「奉還町商店街は古い歴史があるが、若い人を受け入れる空気がある。楽しいことをどんどん行動に起こせる街にしたい」と北島さん。「季節ごとに年4回開催予定。岡山に来て一緒に楽しんでもらえる観光資源になったり、空き店舗の活用になったりすることも期待している」とも話す。

　開催時間は10時～15時。雨天決行。