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岡山にブーランジュリー「ル・パン・ドゥ・タカ」-若手パン職人が起業

店主の常藤(つねとう)貴久さん(30)

店主の常藤(つねとう)貴久さん(30)

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 岡山市の住宅地にブーランジュリー(フランス語で「ベーカリー」のこと)「Le pain de Taka(ル・パン・ドゥ・タカ)」(北区西古松1、TEL 086-250-7337)がオープンして1カ月が過ぎた。

ずらりと並んだパン

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 18歳からパン一筋という店主の常藤(つねとう)貴久さん(30)は大手パンメーカーで製パン基礎から販売・経営まで学び、その後も個人経営のパン店や海外での修業などを経て13年目で起業。「パン作りは一生勉強。30歳になったら思い切って店を持つと決めていた」と話す。

 「パンは嗜好(しこう)品であってはならないと思っている。日常的に召し上がってほしい」と常藤さん。同所に出店した理由については、「近隣はマンションも多く、児童数の多い小学校があり、若いファミリーが多く住む地域のためパンが食卓に上る機会も多いのではという期待と親切な大家さんとの出会い」を挙げる。

 フランス産の厳選した小麦と自家製天然酵母を使い生地にこだわっているという同店のパン。外はカリッと中はモッチリとした食感と、小麦の味わいを楽しめるハード系パン「バケットトラディション」(292円)や、発酵バターの豊かな香りが感じられる「クロワッサン」(183円)、デニッシュは「パン・オ・ショコラ」(216円)「クリームデニッシュ」(194円)、など。昼ごろに出し売り切れてしまうという「フォカッチャマルゲリータ」(168円)や「ナスとカレーのタルティーヌ」(259円)など調理パンも、一日の中で時間帯による客のニーズに合わせて並べるパンも変えている。

 店舗面積は14坪。客とのコミュニケーションを大事にするためレジカウンターを広く取り、イートインスペース7席も設ける。搾りたてを提供する「オレンジ」「グレープ」「バナナ」「キウイ」などのフレッシュジュースや、島根県の加工会社から特別に分けてもらっているという「ユズ」、季節メニューでは有機栽培の梅を2カ月ほど漬け込んだ自家製「梅ジュース」なども全て300円で提供。冬にはスープやココアなど温かいメニューも予定。あくまでパンが主役なので、ドリンク類の価格は抑えているという。   
 常藤さんは「自分はまだまだ未熟。日々、パンとお客さんから教えてもらっている。表現したい味を一生かけて追い続けていきたい」と意気込みを見せる。「リピーターもついてくれ、地域の人に支えてもらっている。年数をかけてお客さんと一緒に店のカラーをつくっていきたい」とも。

 営業時間は7時~19時。木曜定休。駐車場4台。

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