
受賞チーム「Stuff block」が作ったロボット
津山工業高等専門学校(岡山県津山市 校長:佐藤 貴哉 以下「津山高専」)の3年生が、「SMART四国ロボットチャレンジ2026」(主催:SMART四国ロボットチャレンジ2026実行委員会、共催:四国中央市教育委員会)の20歳以下の選手で競う部門に出場し、後援団体である一般社団法人電気学会四国支部より、電気学会四国支部長賞を受賞しました。複数のセンサーを巧みに組み合わせて、課題をエレガントなプロセスで解決しようと考案したアイデアと、このアイデアが、これから社会を担う中学生選手のお手本になったことが評価されました。
◆「SMART四国ロボットチャレンジ2026」へ挑戦
SMART(スマート、Smart Mobile & Autonomous Robot Tournament)は、モノづくりやプログラミングの技術をもつ人材の育成を通して地方を活性化させたい、という目的で2001年から開催されている、歴史ある競技イベントです。2026年度は、愛媛県にある四国中央市立三島東中学校の体育館で8月29日(土)に開催されました。現在は、主に中学生を対象に15歳以下の選手で競うU15部門と、高校生、高専生、大学低学年生を対象に20歳以下の選手で競うU20部門の2部門に分けて競技を実施しています。
今年のテーマは「物流」でした。私たちの生活を支える物流では、(1)荷物をピックアップ、(2)荷物をパッキング、(3)パッキングされた荷物を運搬、の3ステップが必要です。課題は、ピンポン玉を荷物、プラスティックカップをパッキング部材に見立てて、先程の3ステップを自律して遂行するロボットを、有名な玩具であるレゴを使って製作するというものでした。競技では、ピンポン玉を何個パッキングしたか、パッキングしたプラスティックカップを何個所定の位置に運搬したか、を競いました。
大会HP(https://legorcsmart.wixsite.com/smart2026-official)
津山高専からは、3年生科目である「全系横断演習I」でレゴを使って演習している15名が5チームに分かれて挑戦しました。「全系横断演習I」は、日頃は別々の専門分野に分かれて学んでいる3年生の学生が、その専門の壁を越えて集まり、演習する科目です。自分の専門性を活かしながら他の学生と協力し、問題の解決に向けてデザインしたりチームワークを発揮したりする力を育成することが、この科目の目的です。
◆電気学会四国支部長賞を受賞
確実に素早く動作するシンプルなロボットを目指すチームが多い中、津山高専の5チームは、センサーを駆使し、工夫をこらした機構の実現を目指しました。その結果、チーム「Stuff block」が電気学会四国支部長賞を受賞しました。受賞理由の説明では、工夫された機構が評価されたことのほか、同じレゴのキットでも、工夫次第でいろいろな機構を創造できる可能性があることを、参加していた中学生に具体的に示してみせたこともあげられました。この大会に参加した中学生の中から、将来優秀なエンジニアが多数誕生することを期待します。
受賞した学生のコメント:
「思い通りの動きを見せることができなかったのが悔しかったですが、アイデアを評価されて嬉しいです」
「チームメンバーと前日まで何度も調整し、機体、プログラム共に何度も調整したのに、機体の不調で想定していた結果が残せずとても悔しい結果になったものの、特に頑張ったアイデアを評価され、素晴らしい賞をいただくことができ、これまでの努力が報われたようでとても嬉しかったです」
「本番では思った結果にならず残念でしたが、こうして受賞したことはとても嬉しく感じます。僕は3人のなかで、目立った活動ができていませんが、ロボット製作や試運転のサポートを行い、裏方として頑張りました。一見地味ですが、この行動が受賞の手助けになっていると感じています」

競技の様子
◆津山工業高等専門学校について
津山工業高等専門学校は、昭和38年(1963年)に実践的かつ創造的な技術者を養成する高等教育機関として創設されました。そして、産業構造変化に対応しつつ社会が求める教育研究システム構築のため、平成28年度に既存の専門分野である4学科を一つの学科「総合理工学科」へ再編・統合しました。本科は、1学科4系(先進科学系、機械システム系、電気電子システム系、情報システム系)で構成され、5年間一貫教育により、実践性と創造性を併せ持つ高度技術者を養成するための国立の高等教育機関です。異分野融合力とその基盤となる基礎科学をしっかりと学ぶことのできる学科で、確かな基礎科学を基盤とした高い専門性を身につけるとともに、分野横断的な融合力を備え、複雑・多様化する科学技術に対して課題の探求と具体的な解決策を提示でき、かつ人間や環境に対してグローバルな視点を有する人間性豊かな人材を育成することを目指しています。
さらに専門的な学習を行う2年間の専攻科(機械・制御システム工学専攻、電子・情報システム工学専攻)を有し、融合複合的な教育を行うことにより、国際社会で力を発揮できる中核的技術者を育成することを目指しています。

津山工業高等専門学校外観
【学校概要】
学校名:津山工業高等専門学校
所在地:岡山県津山市沼624-1
校長:佐藤 貴哉
設立:昭和38年
URL:https://www.tsuyama-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関